通院の際の、付き添いのご依頼をいただきました。
90代の奥様で、ペースメーカーを入れていらっしゃるので、定期的に通院されているそうです。
これまでは、お嫁さんにお願いしていたそうですが、
「なんだか、気兼ねするのよね…」
そうおっしゃって、今回ご依頼をいただきました。
病院までは、お一人でタクシーに乗っていらっしゃいました。
検査の順番も、手慣れたものです。
「もう、15年も通っているのよ」
とおっしゃって、私に順番と行き先を支持してくださいました。
私は、ただただ、言われた通りに車イスを押していくだけです。
4つも検査があったので、時間がかかるかと思いきや、1時間ちょっとで最後の診察までやってきました。
「意外と、早かったですね」
そうお声をかけると、
「なーに、あなた、ここが一番長いのよ」
と、お茶目に笑って、受付にファイルを渡すやいなや、
「さっ、お茶飲みに行きましょ」
と、車イスを降りられ、すたすたと自販機コーナーへ。
「あなたは何がいい? 私はいつも決まっているの」
奥様は私に小銭を渡し、いつものコーヒー片手に、いつもの場所へ座られました。
「ここはね、ガラス越しに呼び出し番号が見えるのよ」
奥様が指さされた方を見ると、ちょうど中庭の向こうに診察の呼び出し画面が見えます。
診察までコーヒーを飲みながら、奥様と楽しくお話しさせていただきました。
とてもお元気なのですが、短い距離しか歩けないのと、年齢的に、やっぱり一人での通院には不安があるとのことでした。
「またご縁があったら、お願いしますね」
奥様はにっこり笑って、タクシーでお帰りになりました。
奥様と別れて2時間後、ケアマネさんからお電話が…。
「何か、不行き届きがあったのかしら…」
おそるおそる、電話に出てみると、
「とっても喜んでいらっしゃって、『また次もお願いしたわ』、だって」
とのことでした。
喜んでいただけて、何よりでした。
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